GALLERYAN ASUKAYAMA(以下:ギャラリアン)はiori productionが運営する飲食店|イオリP食堂を会場に以下の3名によるPOPUP企画 美じゅつか食堂 を開催します。
 
  

 

美じゅつ家食堂 その① 矢田滋 (美術批評家)
   “美術批評家:矢田滋と評価鍋忘年会”
 
日程:2018年12月13日(木)〈1日限り〉
時間:18:30~22:00  (LO 21:30)
 
 
 
美じゅつ家食堂 その② ミウラ アヤ (美術家)
   “生蕎麦彫刻的介在系”
 
日程:2018年12月31日 (大晦日)〈1日限り〉
時間:昼の部11:00~15:00 (LO 14:30) 夜の部18:00~24:00 (LO 23:30)
 
 
 
美じゅつ家食堂 その③ BARR (美術料理作家)
   “巣鴨ギグ ロックンロールの伝道師”
 
日程:2019年2月16, 17日 〈2日限り〉
時間:12:00~22:30  (LO 22:00) 
 
●ゲストアーティスト/塙龍太(潮風のペインター。BARRの友達)

 
 
 

誰もが知る15世紀後半のダヴィンチ絵画作品「最後の晩餐」やゴードン・マッタ=クラークが1971年に開いたレストラン"FOOD"、現在、活躍を続けているリクリット・ティラバーニャの料理を振る舞うパフォーマンス、ダナ・シャーウッドのフードカート作品など思い起こすと単純ではないものの食べ物と芸術との関係性を考察する作品や活動が幾つも存在します。
 
 
他方、国内社会を見ると話題料理店に人々が並ぶ光景や利便性向上とともに増加する食品廃棄、メディアで取り上げられ関心が高まる子ども食堂などなど芸術的理論の題材として、また表現行為や創造性の動因としても有力な事象が溢れているのではないでしょうか。
 
 
美じゅつか食堂とは、調理設備を備える空間、つまりスモールスケールのジェネラルな食堂においてアーティスト(アート・ワールドの住人:ギャラリスト、批評家、学芸員など)やその親、およびアート愛好家の人々に対し考のある食事やそれを通じて含意ある言葉が生み出される場を提供するためギャラリアンが社会活動"寄り"に企画し取り組むものです。オルタナティブでコレクティブな活動が注目される昨今、別の側面からは閉鎖コミュニティーが隣接してる様にも伺えます。今日、芸術にしかできないことをアート・ワールドの住人が社会に向かって積極的に提示するに"食べ物"から学べることが少なくないはずです。
 
 
この美じゅつか食堂を一種のフードシアターとして捉えることで"食べ物"と"人"と"芸術"の繋がりによって"考"の共有の有効な手段として機能させ、都内は勿論のこと日本各地、しいてはSNSプラットホームとの相互作用的な関係のなかで散発的な展開であろうとも広がることを望んでいます。
 

 
 

美じゅつ家食堂 その① 矢田滋 (美術批評家)
タイトル:美術批評家:矢田滋と評価鍋忘年会
 
日程:2018年12月13日(木)〈1日限り〉
時間:18:30~22:00  (LO 21:30)
 
会場:イオリP食堂(東京都豊島区巣鴨4-35-2 B1)
 
2018年暮れ。美術批評と食べ物と共にさまざまな言葉を追いかける美じゅつか食堂その①を開催します。参加者の方が持参した食材を矢田が評価することで出来上がる鍋をつつく忘年会。当日は超合金美術批評座標系/研究会での矢田評論録音音声をバックミュージックとして会場に流します。アート・ワールド最前線で活動・活躍されている皆様のご参加をお待ちしております。
 
参加条件:鍋用食材を1品ご持参下さい。矢田がその食材を評価します。但し不採用になる場合もございます。悪しからず、ご了承ください。
(備考:矢田は人参を持参。その他,飲み物等持込はご遠慮下さい)
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入場料:無料(ドリンク別:¥300~)
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会場:イオリP食堂(東京都豊島区巣鴨4-35-2 B1)
(グループプロダクションのイオリプロダクションが運営中。今日の東京で見つけることが出来ない"食べ物"を軸に据えたコミュニティ性とオルタナティブ性を合わせた飲食店スペースです)
 
 
 

 
 

美じゅつ家食堂 その② ミウラ アヤ (美術家)
タイトル:生蕎麦彫刻的介在系
 
日程:2018年大晦日〈1日限り〉
時間:昼の部 15:00まで
夜の部 18:00~24:00
 

 会場:イオリP食堂(東京都豊島区巣鴨4-35-2 B1)
 
●ミウラ アヤ コメント●
平成ラストとなる大晦日、美じゅつか食堂にて“生蕎麦彫刻的介在系”を開催します。
昨年、2017年大晦日から2018年三が日(72時間OPEN)に展覧会“待つ間が花”を開催しました。この展覧会は、日本社会における同調意識が特に高まる時期・時間に焦点を当て、華道家に扮し実際に花を生け展示発表するパフォーマンスを主軸に郷土性や伝統性、物語性などを構成に取り入れることで希薄になった境界線や経済合理性に取り込まれ埋もれていく個人について問うものでした。
また五月に、当時メニューアドバイザー役として携わっていたPOP‐UP時のいおり食堂で開催した食イベント“寿司と人”では数百年続く!農家である実家の米を用いて一般的な寿司ではなく昆虫や流通していない地場的な野草などを採用した創作寿司を握りました。このイベントでの一つの収獲は、日常、口にする食品が高度に発達した工業製品の様に感じていたことをお客様と共に確認できたことです。そういった諸活動の文脈を踏まえて、今回は一年の締めくくりとなる大晦日に行事的食文化として根付いた年越し蕎麦と私自身に由来のある彫刻に焦点を当てます。
一般的にイメージされる骨太の彫刻家や蕎麦職人のイメージを前提に、彫刻家でありながら蕎麦職人である架空の人物を演じ、蕎麦が提供される食堂空間にある種の歪みを物語的に設け美的空間を接続する劇場型パフォーマンスを試みます。 一方、蕎麦職人として蕎麦はかつを出汁をベースに手打ち蕎麦を用いて調理しますので達成の一つに“美味しい料理”とういう食の商習慣的な設定も当然保ちます。「彫刻とはモノ(量感)と人が対峙した際に起こる相互関係のなかで立ち現れてくる」これが美術家である私の彫刻に対する考えです。今回、状況や行為が身体の質量の変化により過程的なある意味での彫刻体験・記憶として体内に摂りこまれた蕎麦に集約されます。そして個人の身体を介した蕎麦が破棄されることによりどのように量感づけられるか、表に出ることがない共闘的創造へ思いを馳せています。この大晦日に是非ご堪能下さい。
 
 
 
 
 

美じゅつ家食堂 その③ BARR (美術料理作家)
タイトル:巣鴨ギグ ロックンロールの伝道師
 
日程:2019年2月16、17日〈2日限り〉
時間:12:00~22:30  (LO 22:00) 
 
入場料:無料
美術料理 (FOOD ARTWORK) ¥555~
 
会場:イオリP食堂(東京都豊島区巣鴨4-35-2 B1)
 
● 美術料理作家/BARR ●
1987年生。 2015年 東京芸術大学美術学部卒業, 2017年 同大学院修了, アートとフードのセッションを美術料理と銘打ち、扁平足と闘いながら活動中。 ハードロック小僧。
 
● ゲストアーティスト/塙龍太 ●
潮風のペインター。BARRの友達。
 
※飲食物等の持込はご遠慮下さい
※無所属の美術家、インディペンデン系トキュレーターはファースト・ドリンク(ウーロン茶) ¥0